タロットカードと西洋占星術の備忘録14
医療占星術
中世~近世の頃にはヨーロッパの病気の治療法は瀉血(しゃけつ)が主であった。この頃は占星術も病気の診断に西洋占星術が使われることもあった。
星座と対応する身体の部位を箇条書きにしてみます。
星座、〔部位〕、症状・病気などのキーワードの順です。
おひつじ座♈〔頭〕目、頭部などの前面、筋肉などの運動器官。
おうし座♉〔首〕顎から喉、首。高血圧、便秘、声帯の症状、甲状腺障害。
ふたご座♊〔肺〕神経障害、肺機能障害、呼吸困難。
かに座♋〔胃〕消化器官、精神的プレッシャー、幼少期の栄養状態。
しし座♌〔心臓〕心臓、脳、目。
おとめ座♍〔腸〕消化不良、冷え性、拒食症、摂食障害。
てんびん座♎〔腰〕腰痛、腎臓障害、泌尿器障害。
さそり座♏〔性器〕生殖器、放射線障害。
いて座♐〔肝臓〕肝機能障害、高コレステロール血症、下肢または腰の血行不良。
やぎ座♑〔骨〕骨髄疾患、骨格の異常、脊髄障害、皮膚や歯の障害。
みずがめ座♒〔太腿、脚部〕自律神経失調、喘息、リュウマチ、アキレス腱障害。
うお座♓〔足、リンパ〕アルコールや薬物中毒、原因不明の病気。
古代ギリシャ由来の四体液説(Humorism)は中世ヨーロッパでは主流であり、19世紀に病理学解剖学が発達してくるまでは医学の主流であった。
四大元素や占星術の理論によって発展した体液病理説(Humoral pathology)では、血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁の基本概念があります。
それを体質に当てはめて、
多血質(Blood)
粘液質(Phlegm)
黄胆汁質(胆汁質;Yellow bile)
黒胆汁質(憂鬱質;Black bile)
に分類していました。
四大元素は火地風水ですが、それぞれに特徴ある性質を持っています。
火(熱、乾)胆汁質
地(冷、乾)多血質
風(熱、湿)憂鬱質
水(冷、湿)粘液質
に配当されます。