タロットカードと西洋占星術の備忘録5
前回はメジャーアスペクトについて書きましたが、今回はマイナーアスペクト(Minor aspects)についてです。
上級者が主に使っている技術ですが、鑑定の深みを持たせるのに一役買っています。
複合アスペクトにも使われています。
マイナーアスペクト
メジャーアスペクトに比べて見落とされがちなマイナーアスペクトですが、知っておくと鑑定に深みが出ます。
以下⑥~⑩に基本的なマイナーアスペクトの名称、吉凶、※±許容範囲(オーブ:Orb)を箇条書きにいたします。
⑥30度 セミセクスタイル Semi sextile
セクスタイル(60度)の半分(セミ)という意味。
小吉 ±2.5度
⑦45度 セミスクエア Semi square
スクエア(90度)の半分(セミ)という意味。
小凶 ±2.5度
⑧72度 クインタイル Quintile
クインは5、全周を5等分する。
360度÷5=72度
単独での吉凶なし。 ±2.5度
⑨144度 バイクインタイル Bi guintile
クインタイルの2つ分(バイ)という意味。
72度×2=144度
クラシック占星術で特殊な組み合わせあり。 ±2.5度
⑩150度 クインカンクス
Quincunx
ヨード形成で大凶 ±2.5度
※オーブの取り方は諸説あります。
吉凶は私の主観で書いています。
他にもクラシック占星術で使う
135度 セスキスクエア Sesqui squareなどもあります。
星座のところに書こうかアスペクトに書こうか迷ったのですが、宿曜(すくよう:Lunatic mansion)やサビアンのように固定されていないのでアスペクトのところに書きます。
最近はミッドポイント(Midpoint)とか、ハーフサム(Half sum)と呼ばれる一種の感受点のような技法も開発されています。
基本的にオーブなし、のコンジャンクションのみ。
江戸時代の越後屋商法;現金払いの掛け値なし。
みたいなもの。
清々しいと言うか。
ある意味シビア。
1度づつならサビアンと一緒やと言いたい。
(特にサビアン占星術を批判している訳ではありません。)
言い方が悪かったかな。
西洋占星術を極めるべく、折角高度なミッドポイントの勉強をするなら、サビアン占星術も一緒に覚えましょう。
東洋系でも一般向けに市販されていない書物に、サビアンの様なコンセプトで記述されたものはあります。
今風に言うなら的中率が爆上がり⤴️します。(何かしっくり来ない表現🤔)
無限に吉凶が増えて西洋占星術はデジタル化して行くのかと思ってしまいます。
これが良いことなのか、それとも悪いことなのかは興味がある方がお考えいただければありがたいです。
占いは役に立つ術であるべき、とりあえずは当たれば良いと考えている私のような者は、ありがたく利用させていただいています。m(__)m