卜占の話
卜占の話としてタロットカードとオラクルカードの違いについて、何人かの占い師の先生方から伺った話を紹介したいと思います。
タロットカード(Tarot Card)はトランプの様なゲームカードから発達したものとか、古代エジプト起源であるとか云われているが、来歴はよく分かっていません。
印刷技術が発達した今でこそ均質な図柄が描けますが、中世の頃は手作業で描いていたので工芸品・美術品レベルの高価なものであったろうと想像できます。
階級社会であった中世ヨーロッパでは👑王侯貴族の持ち物であった。
五術(ごじゅつ)の山の所でも述べましたが中世ヨーロッパでは✝️ローマカトリックの教義は絶対であり、それに反する科学は☪️イスラムなどの周辺文化圏より遅れていた。
錬金術(Alchemy)や魔術(Magic)は一体で、天文学(Astronomy)は占星術(Astrology)と同義であった。
ある占い師の先生のお話では、オラクルカードは神様のお言葉で、タロットカードは悪魔の知叡だとか。
悪魔=堕天使だったら感覚的にはさほど違和感を感じないかな…。
👑王侯貴族でも宮廷の財政難から錬金術にはまる人々もいた事実が記録に残っていますから、何となく有りそうな気もしますが、私としては直接的なデータや資料が無いので何とも言えません。
中世では錬金術と並び占星術も先端技術でありました。タロットカードの解釈に星座が配当(はいとう)されているのはその影響だと思います。
ナポレオンオラクルカードの鑑定結果を出す場合にも、星座を配当して解釈する時があります。
エジプト遠征で得られた「運命の書」に載っていた占術だから、古代から占星術が盛んだった地域性を考えると当然な感じです。